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割れやクラックの発生し難さの指標です。シャルピー衝撃値や抗折力などが一般的に使われ、数値が大きいほど靭性が高く、割れ難い傾向があります。
各種冷間金型用鋼のシャルピー衝撃値を硬さとの関係で整理して下図に示します。硬さが高いほど衝撃値は低下しますが、同じ硬さでも鋼種差があります。SLD(JIS-SKD11)やXVC5(JIS-SKH57)等巨大一次炭化物が多数存在する材料はクラックが発生し易く靭性が低く、粉末ハイス(HAP)は、炭化物量は多いものの微細で均一に分散しているため、靭性が高くなります。
また、個々の鋼種に注目しますと、同材質の最高硬さの近くで衝撃値が低下する傾向がありますが、硬さを低くしても衝撃値はあまり向上しません。このことは、各鋼種で最適な使用硬さがあることと、衝撃値の向上には硬さを下げるよりも鋼種変更が有効であることを示しています。
なお、熱処理につきましては、焼入冷却速度が速いほど靭性が向上する傾向があります。割れ問題のある工具で、油冷、高圧ガス冷、ソルト冷却などの急冷焼入れが採用されるのは、そのためです。
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